FileMaker Cloudとの比較

Appleの子会社であるClaris International Inc.が開発しているClaris FileMakerは、実務担当者が自身に役立つアプリを作成できる業務改善プラットフォームです。さまざまなビジネス課題を解決できるClairs FileMakerは、35年以上の歴史があるソフトウェアであり、世界中で多くのユーザーに使用されています。

Claris FileMaker Proで作成した業務システムを複数人で運用する場合、サーバー製品の利用を検討する必要が出てきます。サーバー製品には2種類あり、Claris純正のクラウドサービスであるFileMaker Cloud、もしくはオンプレミス(自社サーバー)向け製品であるFileMaker Serverのどちらかから選ぶことになります。

FileMaker CloudとFileMaker Server、果たしてどちらを選べば良いのでしょうか。

サーバー管理の手間が不要なFileMaker Cloud

FileMaker Cloudは、Claris International Inc.が直接提供する、純正のクラウドサービスです。FileMaker Serverを自社で使う場合には、通常はサーバーを購入して自身で管理する必要がありますが、FileMaker Cloudを利用すればサーバーの購入や構築の手間は不要です。

さらに、FileMaker Cloudでは、日本語でのサポートは平日10時から17時30分までで時間外は海外サポート窓口での英語対応となりますが、24時間サポート窓口に問い合わせることができるという安心感があります。

FileMaker Cloudには2つのプランが用意されており、EssentialsプランとStandardプランの2種類から選べます。Essentialsプランであれば、低コストでFileMaker Cloudを使い始めることができます。FileMaker Cloudの導入およびClaris FileMaker ライセンスの購入をご検討の際は、Claris リセラーであるエミックへご相談ください

サードパーティホスティングでもサーバー管理の手間は不要

FileMaker CloudではなくFileMaker Serverを利用する場合、サーバーを購入して自身で管理する必要が出てきますが、サードパーティ各社が提供するFileMaker Server対応ホスティングサービスを利用するという方法もあります。

サードパーティ各社が提供するFileMaker Server対応ホスティングサービスを本サイトでは「サードパーティホスティング」と呼ぶことにしますが、サードパーティホスティングを利用する場合もサーバーの購入や構築の手間が不要になります。

新世代のFileMaker Cloudは2020年に日本で登場したばかりであり、従来からある製品であるFileMaker Serverを利用するサードパーティホスティングを使わないと実現できない機能も存在します。ご利用状況によってはFileMaker Serverを選択した方が良いケースがあります。

FileMaker ServerとFileMaker Cloud

FileMaker Server FileMaker Cloud
ライセンスモデル ユーザー/同時接続/サイトライセンス(年間・永続) ユーザーライセンスモデル(年間)
ユーザー認証 ファイル認証(内部認証)
Open Directory/Active Directory、OAuth 2.0(外部認証)
Claris ID
外部IdP認証
バージョンのダウングレード サポート 未サポート
オンデマンドバックアップ サポート 未サポート
オブジェクトデータの外部保存 オープン格納、セキュア格納 セキュア格納のみ
ODBC/JDBC 接続 サポート ODBCインポートのみ
プラグイン サポート 未サポート
カスタムWeb公開 サポート
(Linux版を除く)
未サポート

サードパーティホスティングならではの付加サービス

サードパーティホスティングには、FileMaker Cloudにはない付加サービスも用意されています。有料である場合もありますが、VPNやアクセス元IPアドレス制限、SSLサーバー証明書、外部バックアップなど、セキュリティを向上する機能がほとんどのサービスで標準もしくはオプションで用意されています。サードパーティホスティングでないと、自社の要求やセキュリティポリシーに応じて個別の設定ができない場合があります。

FileMaker Cloudの場合にはWebサーバー機能や独自ドメイン名に対応していないという制約もあります。サードパーティホスティングの中には、FileMakerデータベースと連動したWebサイトを公開できるオプションを用意しているサービスもあります。

さらに、手前味噌になりますが、弊社が提供しているFMプランの場合には、FileMakerデータベースファイル以外のファイルを格納できるファイルサーバー機能も提供しています。ファイルサーバーにはNextcloud Filesを採用しており、複数人でファイルを共有するだけでなく、クライアントソフトを利用することでDropboxのように複数の端末においてファイルを同期することも可能です。

FileMaker CloudのEssentialsプランにある制限

FileMaker CloudではEssentialsプランを利用すれば低コストでクラウドサービスを使い始めることができますが、残念ながらEssentialsプランには制限が設けられています。

Essentialsプランでは、App 共有(データベースファイル)数は3ファイルまで、ユーザー数は10ユーザーまでという制限が設けられています。さらに、ストレージやサーバーのスペックをアップグレードすることもできません。ユーザー数が11以上の場合や、ストレージもしくはサーバーのスペックをアップグレードしたい場合にはStandardプランを選択する必要が出てきます。

FileMaker Cloudの2つのプラン

FileMaker Cloud Standardプラン FileMaker Essentialsプラン
年間費用
(税別・1ユーザーあたり)
48,000円 23,400円
契約可能なユーザーライセンス数 5〜 5〜10
App共有数 〜125 〜3
サーバーのスペック ユーザー数により変動
(有料アップグレード可)
固定
ストレージ
(1ユーザーあたり)
年間6GB
(有料アップグレード可)
年間2GB
(アップグレード不可)

例えば、13ユーザー以上の場合にはFMプランがお得

実際にFileMaker Cloudを活用するとなると、Standardプランを利用しなければならないケースに直面しますが、Standardプランの価格は1ユーザー1ヶ月あたり4,000円です。FileMaker CloudにはClaris FileMakerのライセンス費用とサーバー費用相当が含まれていますが、ユーザー数に比例してライセンス費用がかかる点に留意する必要があります。

ユーザー数が多くなってくると、サードパーティホスティングを利用する方がお得な場合があります。FileMaker Serverを利用できるボリュームライセンスの場合にはユーザー数に応じて割引があるからです。例えば、13ユーザー以上の場合は、FileMakerライセンス費用とサーバー費用を合わせても、FileMaker CloudのStandardプランより弊社のサービスであるFMプラン(FMプランネクストプラス)をご利用いただいた方がお得になります。

年間合計費用の目安(ユーザー数が13ユーザーの場合)

(価格は税別)

FileMaker Cloud
(Standardプラン)
FMプラン
(FMプランネクストプラス)
FileMakerライセンス費用(年間) 576,000円 234,000円
サーバー費用(年間) ライセンス費用に含む 357,600円
初期セットアップ費用 0円 29,800円
仮想CPUコア数 2 6
メモリー 8GB 8GB
ストレージ 78GB
(6GB×13ユーザー)
350GB
合計費用(年間) 624,000円 621,400円

将来的にユーザー数が増えていくことが予想される場合やストレージ・サーバーのスペックをアップグレードしたい場合には、将来かかるコストも考慮した上で、サードパーティ各社が提供しているホスティングサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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