FileMakerにWebアプリをプラス
FileMakerプラットフォームは、ビジネスの現場におけるニーズと変化に即応できるアプリを構築するビジネスソフトとして幅広い支持を得ています。
弊社では、FileMakerを使って作成されたカスタムAppをベースとしたWebアプリのカスタム開発を承っています。FileMakerベースのアプリにWebアプリを追加してシステムを拡充する際、お客様が制作されたFileMaker Pro データベースのレイアウトをほぼそのまま活用して開発できることが特長です。
FileMakerとWebアプリのハイブリッド運用をおすすめしているのは、FileMakerプラットフォームとWebアプリのいいとこ取りをすれば、ライセンスコストを最適化した形で業務に役立つカスタムシステムを効率良く導入することができるからです。将来他のプラットフォームへ徐々に移行する可能性を考慮した、先を見据えた投資を行うことができると考えています。
FileMaker製品の最近の動き
FileMaker製品をめぐる最近の動きについてここでは3点紹介します。
年に1度のバージョンアップ

FileMakerプラットフォームは、以前は数年に1度の頻度でバージョンアップが行われていましたが、最近では年に1回と毎年のようにバージョンアップが行われるようになっています。原則として最新バージョンにのみセキュリティアップデートが提供される方針となっているので、セキュリティを重視する場合には毎年最新バージョンに更新する必要がある状況です。
ライセンス体系の頻繁な変更

近年ではライセンス形態や価格が頻繁に変更されており、その点に悩んでいる利用者も少なくありません。FileMaker Go 12は無料でしたが、バージョン13では同時接続ライセンスが登場し、バージョン15ではFLT(FileMaker Licensing for Teams)へと刷新されました。バージョン17ではユーザライセンスへと変わり、価格も次第に上昇してきています。
クラウドサービスへのシフト

ライセンス体系が頻繁に変更されているのはFileMakerがパッケージソフトからクラウドサービスへ主軸を移そうとしているためと考えられます。純正サービスのFileMaker Cloudが2016年に登場しましたが、普及はこれからという状況です。クラウドサービスへのシフト、そしてそれに伴う緩やかなライセンス体系の変更は今後も続くことが推測されます。
上記のような背景の中、1つのプラットフォームだけに依存していて果たして良いのかと危惧している方々も多いのではないでしょうか。そして、なぜFileMakerをWebアプリで運用もしくは併用することを弊社は提案しているのでしょうか。使い慣れたFileMakerを使って開発すれば済むのに、わざわざWebベースのシステムに移行する必要はあるのでしょうか。
Webアプリをおすすめする理由
クライアントソフトウェアの
コスト削減

Webアプリであれば、Webブラウザーをクライアントソフトウェアとして使用するので、FileMaker Pro AdvancedやFileMaker Goを各端末にインストールするコストや、バージョンアップに伴う更新作業によって発生するコストを削減できます。
接続ライセンスの
コスト削減

FileMaker ServerのカスタムWeb公開機能を利用する形式でWebアプリを作成すれば、FileMaker Serverのライセンス自体は必要であるものの、サーバー接続ライセンスは不要になります。将来的にはFileMaker Data APIに移行することも可能です。
安全な最新版に
自動更新

FileMakerプラットフォームには自動的にバージョンアップが行われる仕組みは現在ありませんが、Webブラウザーであれば自動的に更新される仕組みがすでに導入されていて、安全に最新版を利用できる枠組みが整っています。
FileMakerプラットフォームは大変便利で素晴らしいプラットフォームですが、将来の状況に応じて1つのプラットフォームや技術に依存しない形でシステムの投資を行うためには、現在のところ、FileMakerをWebアプリで運用して他のプラットフォームと併用するのが一番であると弊社は考えています。Webアプリにすれば上記のようなメリットがあります。すべてのアプリをFileMakerで作る必要はありません。必要なところだけ、必要な人数でだけFileMakerを利用すれば良いのです。
レイアウトを活用した開発手法と先を見据えたハイブリッド運用
弊社では、FileMakerを使って作成されたカスタムAppをベースとしたWebアプリのカスタム開発を承っています。
レイアウトベース開発

Webアプリとして利用するカスタムAppのレイアウトをお客様に作成いただきます。FileMaker Pro Advancedで制作されたレイアウトをほぼそのまま活用できることが弊社開発手法の特長です。
各種機能をJavaScriptで開発

レイアウト上のボタンやスクリプトの各種機能は弊社がカスタム開発を行います。JavaScriptやPHPを使用して機能を実装することで、各種端末から使えるWebアプリを開発します。
ハイブリッド運用

必要なところだけWebアプリとして実装し、あとは使い慣れたFileMakerを利用します。WebアプリとFileMakerをハイブリッドで運用することで、ライセンスコストを最適化できます。
弊社には1998年よりFileMaker製品に特化したホスティングサービスを提供してきた実績だけでなく、FileMakerと連動したWebアプリ開発に関する豊富な経験があります。2013年にはFileMakerデータベースからWebアプリを生成・運用できる独自サービスであるPublisherを発表しましたが、PublisherにはWebアプリの画面がFileMaker Proのレイアウトを再現した形で作成されるという、他社の製品にはない優れた特長や豊富な経験があります。そのため、お客様が制作されたカスタムAppのレイアウトをほぼそのまま活用した形での開発ができるのです。
さらに、弊社が技術基盤の1つとして利用しているオープンソースソフトウェア「INTER-Mediator」は、FileMaker ServerのカスタムWeb公開や新しいFileMaker Data APIだけでなく、各種データベース(FileMaker以外はMySQLやMariaDB、PostgreSQL等)をサポートしています。FileMaker ServerのカスタムWeb公開機能が将来非推奨になった場合でもその際にはFileMaker Data APIに移行する手段が残されていますし、将来的にFileMakerから他のデータベースへ移行することも比較的容易です。
カスタム開発の流れ
ご発注いただくまで
- Webアプリとして利用するカスタムAppのレイアウトをお客様に作成いただきます
- お客様とお打ち合わせを行い、制作するカスタムAppの仕様を定義します
- 弊社にて開発費用と開発期間のお見積もりを行います
ご発注後〜納品〜メンテナンスサポート
- 弊社にて開発を行います(開発期間は規模により異なります)
- お客様によるご検収期間の後、納品を行います
- 開発費用と別途でメンテナンスサポート契約をご契約いただいた場合、引き続きサポートを行います
メンテナンスサポートサービス
システム納品後にサポートが必要なお客さまのための保守サービスをご用意しています。基本操作方法・メンテナンス方法・および不具合などに関する対処方法の調査や支援、不具合の修正に対応する保守サービスです(システムの機能追加および仕様変更は別途御見積となります)。経験豊かなエンジニアによるサポートおよびアドバイスが受けられ、システムのご利用中に遭遇された問題の解決を支援いたします。
お問い合わせはお気軽に
必要な箇所のみFileMakerをWebアプリで運用すれば、現在のライセンスコストを最適化しつつ、将来他のプラットフォームへ移行する可能性を考慮した形で先を見据えた投資を行うことができるとお考えの場合には、是非弊社までお問い合わせください。
Publisherで作成したWebアプリのカスタム開発に関するご相談だけでなく、以下のようなカスタム開発のお見積に関するご相談も承ります。
- FileMaker WebDirectからPublisherベースのWebアプリへの移植
- FileMakerプラットフォームからMySQLやkintoneへの移行
- INTER-Mediatorを利用したカスタム開発
また、PublisherによるWebアプリ開発支援を行う訪問コンサルティングサービス(3時間5万円から)もご用意しています。
ご不明な点がある場合にも同じお問い合わせフォームから受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。