「FMPress Connect」による開発サービス

私たちが提供するFMPress開発サービスについて、具体的に説明していきます。私たちは、独自開発した「FMPress Connect」を軸に、FMPress開発サービスを展開しています。

WordPressとFileMakerを接続するプラグイン

FMPress Connectは、WordPressとFileMakerを接続するためのWordPressのプラグインです。FileMaker Data API を使って、WordPressからFileMaker Serverに接続します。

以前の記事で、ユーザーを責任の度合いや役割に応じていくつかのレイヤーに分けるという考え方を紹介しました。FMPress Connectには、そのためのアクセス権の設定が可能になっています。WordPressにはユーザー権限の設定がありますから、それを使ってユーザーによってできることとできないことをコントロールできるようになっています。

FMPress Connectの設定

FileMakerがそうであるように、導入においてプログラミングのスキルは必要ありません。難しいコードを書いたりすることはありません。次のデモンストレーション動画で具体的な使い方をご覧ください。

エディット画面を自動生成

開発効率を高める大きな特長として、FMPress Connectは編集画面を自動生成します。

WebアプリやWebサイトの場合、表示用の画面と入力用の画面は、通常別々に開発する必要があります。FMPress Connectでは、表示用の画面を作れば、その内容をもとに、自動的に入力や編集用の画面を作る仕様になっています。この動きについてもデモでご覧ください。

最後にWebにおける表現の部分について。表現、つまり各種のユーザーインタフェースの部分は「Bootstrap」という、業界標準のユーザーインタフェース・ライブラリを採用しています。Bootstrapのバージョン4とバージョン3の両方に対応しています。WordPressの世界には、Bootstrapを利用したテーマがたくさんあります。つまり、Bootstrapを利用したテーマとは非常に親和性がよく、そのテーマ中にFMPress Connectで取得したFileMakerのデータを、簡単かつきれいに混在させることができるようになっている、ということです。

Bootstrapを利用したテーマとは非常に親和性がよい

最後にFileMaker Data APIについて補足します。これはFileMakerのバージョン17から正式に追加されたREST API(Web開発で標準的に使われるデータやり取りの仕組み)ですが、これはオンプレミスのFileMaker Serverだけでなく、FileMake Cloudと組み合わせることもできます。

このAPIの利用にクライアントライセンスは不要です。データ転送量には制限がありますが、通常の文字データを送受信する範囲では、極めて余裕のある料金設定になっていると捉えています。例えば、FileMaker側からのレスポンスが1回辺り平均10KBだったとします。FileMakerの法人最低契約単位である5ユーザーライセンスを例に取ると、無料で年間120GBのレスポンス容量がありますから、これは約1200万回のリクエストを処理できる計算になります。会社で年間250日使うにしても、1日約4万8千リクエストを無料で処理できることになります。

FileMaker Data API 概要

出典:FileMaker ボリュームライセンス(PDF)